脂肪肝の食事療法・改善法(その1)

(1) 揚げ物・油っこい料理を控える

脂肪肝の原因である肥満を解消するにはダイエットが必須。
そのためには高たんぱく・低カロリー・低脂肪のバランスの良い食事が必要です。
カロリーを控えるためには、天ぷらやフライ、唐揚げ等の揚げ物や炒め物等の油を使った料理を控えましょう。
ちなみに植物油は大さじ1杯で約120カロリーもあり、マーガリンは約99カロリーです。


(2) 肉食よりも魚食を

肉(牛・豚・鶏)にはコレステロールを上げる飽和脂肪酸が多く含まれますので、
牛・豚ならヘレ肉を、鶏肉の場合はささみ、と言う具合になるべく脂身の少ないものを選ぶようにしましょう。
魚、特に青魚(さんまやいわし等)にはコレステロールを改善する働きのあるオメガ3脂肪酸が含まれまていますので、
こちらは積極的に摂食するようにしましょう。


(3)炭水化物や甘いものを控える

お米・パン・麺類等の炭水化物は食べ過ぎると血糖値中性脂肪が高くなりやすくなります。
ご飯ならお茶碗に軽く一杯、トーストなら薄めにスライスしたものを選びバターやマーガリンは控えましょう。


(4)野菜・海草・きのこ類をたくさん食べる

カロリーが低く食物繊維の豊富な野菜、海草類、きのこ類を積極的に摂るようにしましょう。
ちなみに、多くの野菜にはカリウムが含まれています。
カリウムは塩分等に含まれるナトリウムの働くを抑制し高血圧予防の役割もあります。
なお、「野菜と果物は1日にどれだけ食べても構わない」と唱えるお医者さんもいますが、
果物は糖分が多く含まれているため適量を心掛けましょう。


(5)アルコールの飲みすぎをやめる。

脂肪肝を改善する上で、一番大事なことはアルコールを飲みすぎないことです。
基本的にはGOT,GPT,γGTPの数値が正常値に戻るまでは禁酒すべきですが、
仕事の付き合い等でそうもいかない場合は適量に留める事と休肝日を必ず設けるようにしましょう。                                                               

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